品川翔英中学校・高等学校で、「みらい&プロジェクト」のオリエンテーションを実施

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みらい&アカデミーは、本日、品川翔英中学校・高等学校にて、「みらい&プロジェクト」のオリエンテーションを実施しました。今回は、みらい&アカデミーの導入を予定・検討されている教育委員会や学校の教職員の方々が多数、オンラインで見学される中での開催となりました。

中高生が、このプロジェクトへの参加を決めた理由

まず、冒頭で、数名の生徒さんに、「このプロジェクトに参加した理由」をお聞きしました。生徒さんからは、「企業のことなど、直接、教えてもらえるのは面白そう」、「普段、学ぶことができない分野を知る機会になる」、「社会人でも難しいプロジェクトに参加できることにより視野が広がりそう」などの答えが返ってきました。このように、「明確な目的」、「主体的な姿勢」をもって、このプロジェクトに参加されている生徒さんが多いという印象を受けました。

「みらい&プロジェクト」で使うWEB教材の紹介

そのあと、みらい&アカデミーからは、「みらい&プロジェクト」で使用するWEB教材(ベータ版)について、ご紹介させて頂きました。このWEB教材には、生徒さんに取り組んで頂くプロジェクトに関する情報(プロジェクトの目的・概要、進め方、参考情報、振り返りのポイントなど)が、網羅されています。

このWEB教材では、生徒の皆さんが、自立的、主体的にプロジェクトを進めていくことをサポートするために、「プロジェクトの進め方」についても、丁寧なガイドがされています。例えば、「プロジェクトの目的やゴールの設定の仕方」、「プロジェクトの進め方、スケジュール設計」、「プロジェクトの役割分担」、「プロジェクトの進捗報告&フィードバック」、「プロジェクトの軌道修正」、「ミーティングの仕方」などの具体的な手法・ノウハウが多数掲載されています。これらは、世界的なコンサルティング会社やビジネススクール(MBA)でも使われているメソッドをベースにしながらも、中高生にとって理解しやすいように監修されています。

みらい&アカデミーから生徒さんへのメッセージ

その上で、みらい&アカデミーからは、下記のようなメッセージをお伝えさせて頂きました。

「このWEB教材に掲載されている「プロジェクト・マネジメント」や「仲間との協働」の手法・ノウハウを、中高生のうちから学べる機会はなかなかない。ここに参加していること自体が、本当に凄いこと。プロジェクトをとにかく楽しんで欲しい。企業でもトップレベルの人たちが手がけるような、社会人でも難易度の高いプロジェクトばかり。そんなプロジェクトで、少しでも「楽しい!面白い!」と思えたら、本当に凄いこと。そうはいっても、初めからプロジェクトが上手くいくことはない。失敗、焦り、無力感、挫折、チームメイトとの衝突・・プロジェクトを進めていく過程で、いろんなことを経験すると思う。でも、そのこと自体が成長している証。このプロジェクトに参加したからこそ得られる経験。中高生のうちに、そんな経験をできることは大きな価値。ぜひ最後まで諦めないで欲しい」

チーム決め~チームごとにプロジェクトのテーマ発表

その後、同じプロジェクトに興味がある生徒同士で集まり、2~4名のチームを作りました。更に、チームごとに、「どのような目的で、どのようなテーマに挑戦するか?」について話し合って頂きました。その際、みらい&アカデミーからは、下記のお話をさせて頂きました。

「みらい&プロジェクトのWEB教材に、「プロジェクトごとの目的」が記載されているが、必ずしもこの目的に捉われる必要はない。プロジェクトの目的自体を、ゼロベースで考え、再設計して欲しい。私たちはこれを「目的の再設計」と呼んでいる。これも、皆さんが将来社会に出て活躍するために必要なスキルの一つ。また、WEB教材の中で、プロジェクトごとに、進め方の例が記載されているが、これもあくまで一例にすぎない。チームで決めた目的を達成するために、どのようにプロジェクトを進めていくかについても、チームで話し合って考えてほしい」

その後、チームでの話し合いを踏まえて、各チームからは、下記のような発表がなされました。

■挑戦するプロジェクト:「デザインの力で日本を元気に!」
「デザインが好きで、将来デザインの仕事に就きたいと思っているため、このプロジェクトを選んだ」(中学生)

■挑戦するプロジェクト:「誰もが自分らしく生きられる社会を創造せよ!」
「世の中には、様々な格差が存在する。格差をなくし、平等な社会、一人一人の努力が報われるような社会にしたい。先日学んだ「PAIN」の意味と解決方法を学びたい。身近なところから解決方法を見出していきたい」(高校生)
「日本や世界にはどんな社会的弱者がいるか。社会的弱者のために、私たちに何ができるかを考えたい」(高校生)

■挑戦するプロジェクト:「新しいエンターテイメントを開発せよ!」
「コロナ禍で楽しみが減ってしまった。エンターテイメントの力で世の中を明るくしたい。コロナ禍でどのようなエンターテイメントを提供できるのか、それによりどのような影響を与えられるかを考えたい」(高校生)

■挑戦するプロジェクト:「日本の医療をアップデートせよ!」
「チームメンバー4人とも医療関係の仕事に興味がある。コロナ禍もあって医療従事者の仕事がとても大変になっている。ロボットを活用して医療従事者の業務負担を減らす方法などを探究したい」(高校生)

■挑戦するプロジェクト:「最新テクノロジーを活用して、新しいヘルスケア製品を考案しよう!」
「身近な身体と技術の関連について探究したい。特に、「食事」、「体の痛み」、「悪習慣」という主に3つの点に注目して、問題を解決するためのサポートについて考えていきたい」(高校生)

みらい&アカデミーから、今後に向けたメッセージ

チームごとの発表を終え、最後に、みらい&アカデミーからは、下記のメッセージをお伝えしました。

「ぜひ、プロジェクトの目的を明確にして欲しい。とにかく、楽しんでプロジェクトに取り組んで欲しい。プロジェクトを進めていくと息詰まったり、計画通りに行かないこともあると思う。でも、そういう新しいことに挑戦する苦しさを経験し、それを乗り越えることにより成長すると思う。チームで決めたプロジェクトの目的を見失うことなく、ぜひ、前向きに挑戦して欲しい。今後、分からないことや行き詰っていることがあれば、積極的に質問や相談をして欲しい」

オリエンテーション終了後:先生方とのミーティング

生徒の皆さんとのオリエンテーション終了後、「みらい&プロジェクト」をサポートして頂いている先生方とミーティングを行いました。直接お話するのが初めての先生方も多かったので、みらい&アカデミーの紹介も兼ねて、下記のお話をさせて頂きました。

「みらい&アカデミーは、「世界水準の次世代型教育」を掲げて、中高生向けの探究学習・キャリア学習のプログラムなどを学校に提供している。みらい&アカデミーの運営会社は、企業向けのコンサルティングや次世代リーダー育成を行っている。私たちは、ビジネスの最前線に立ち続ける中で、社会が劇的に変化し、それに伴って、社会で活躍するために求められる能力・スキルも、劇的に変化していることを実感している。そのような経験・知見を、未来のリーダー、イノベーターを育成するための次世代型教育に生かしたいという想いで、みらい&アカデミーを立ち上げた」

「昨年5月、日本の東証一部上場企業2170社の時価総額の合計が、米国のテクノロジー企業たった5社(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)の時価総額に抜かれてしまった。日本では学歴エリートと言われるような人たちが集まる大企業2170社が束になっても、米国のたった5社に勝てないという事実は、一人の日本人としては本当にショック。そして、日本の社会や経済、企業の未来について、強い危機感を持っている。米国と日本の差は、イノベーション創造力の差。イノベーションを創造できる人間を、生み出さなければ日本の未来はない。そのような人材を育てるためには、大学生になってからでは遅い。中高生の時期から、新しい価値を生み出せる力を育む教育が必要。それが、みらい&アカデミーを立ち上げた最大の理由」

「みらい&アカデミーは、志が高い学校とタッグを組んで、世界水準の次世代型教育を実現していきたい。高校生、中学生、将来的には、小学生も含めて、未来のリーダー、イノベーターを育てるための次世代型教育を、学校と共に、全国に広げていく。また、みらい&アカデミーには、もう一つの目的がある。それは先生方をサポートすること。今、文科省が推進する教育改革への対応も含めて、現場の先生方に相当な負担が掛かっている。探究、情報科目、プログラミング教育、GIGAスクールなど、課題が山積み。そうした先生方をサポートし、業務負荷を減らすことが、みらい&アカデミーのもう一つのミッション」

その後、品川翔英の各先生方からは、「日本の上場企業2170社が、米国の5社に抜かれたというお話を聞いて、新たな価値を創造する力が大事だと感じた。ぜひ、これからみらい&アカデミーさんと一緒に、探究プロジェクトを進めていきたい」、「前向きに取り組んでいる生徒が多く、今後が本当に楽しみ」、「どのプロジェクトのテーマも、自分には知識がなく、自分も一緒に学んでいきたい」、「前回の説明会から、参加者が少し減った。今回は希望者のみの参加だが、今後、全校に広げていくとなると、課題がある」といったご意見、ご感想を頂きました。先生方から前向きなご感想をいただき、また、今後の課題についても、貴重なご意見をいただき、本当にありがたく受け止めさせて頂きました。品川翔英中学校・高等学校の探究プロジェクトが、生徒の皆さんにとって、最高の体験となり、最高の成果を生み出せるように、私たちも全力でサポートします。

学校ごとに、教育のビジョンや方針は大きく異なり、生徒さんによっても、求める内容やレベルなど、様々だと思います。そういう意味では、みらい&アカデミーとしても、学校さんとお付き合いを始めて2~3年は、学校の方針や特徴に合わせて、フィットさせていくことに苦労すると思いますし、初めからすべてが上手くいくことはないと考えています。だからこそ、「その学校に最適なプログラム、進め方、サポートのあり方」を見出すためには、先生方と綿密な連携を図り、お互いの信頼関係を深め、プロジェクトを推進していくこと、また、その過程で生じる課題を共に解決していくことが重要だと考えています。品川翔英の先生方、引き続き、よろしくお願いいたします。

みらい&アカデミーは、このような「中高生が21世紀の最先端を探究し、人生の選択肢を広げるためのプロジェクト」、「中高生が新たな価値の創造に挑戦するプロジェクト」を、全国の中学校、高校に広めていきたいと考えております。それにより、「未来のリーダー、イノベーターの育成」に貢献して参ります。